赤ちゃんの成長の中でも、特に楽しみな瞬間が語彙爆発とも呼ばれる「言葉の爆発期」。それまでポツポツとしか出なかった言葉が、ある日を境に一気に増えていく時期のことを指します。
「うちの子、まだあまりしゃべらないけど大丈夫かな?」と不安になるパパ・ママも多いですが、実は言葉の爆発期にはいくつかの前兆サインがあるんです。
この記事では、”言葉の爆発期が訪れる前のサイン”と、その時期にできるサポート方法、そして相談の目安についてご紹介します。
言葉の爆発期とは?
一般的には1歳半〜2歳頃に多く見られ、今まで数語しか話していなかった子が、数日〜数週間で語彙が急に増える現象のことです。”語彙爆発”と呼ばれることも。
「ママ」「ワンワン」といった単語から、「ママ、来て」「ワンワン、いた!」のように、二語文へつながることもあります。
ただし、これはあくまで目安。
3歳近くで言葉が増える子もいれば、早くから爆発期を迎える子もいます。
発達のスピードには個人差があるので安心してくださいね。

私の娘も、2歳3ヶ月の時点で発語は単語1つのみでした。一人ひとりのペースがあるので、お子さんのペースを見守りつつ、サポートできることを一緒に考えていきましょう♫
言葉の爆発期 前兆のサインとは?
①指差しが増える
「これなに?」「あれ見て!」と伝えるように、指差しが多くなるのは大事なサイン。
指差しは、ことばを使う前の“コミュニケーションの準備”なんです。
②真似っこが上手になる
大人の動作や音を真似することが増えると、言葉の模倣もスムーズに。
「バイバーイ」「パチパチ」などのしぐさと一緒に、声の真似も増えてきます。
③言葉を理解している
まだ話さなくても、「靴持ってきて」「バナナどこ?」などの簡単な指示を理解できるようになります。
理解が増えると、話す準備が整っている証拠です。
④喃語や言葉に近い発声が増える
「ダダダ」「バババ」といった喃語が多くなったり、「ワンワン」を「ワンワ」と言うなど、言葉にならなくてもそれに近い発声が出てくるのも前触れです。
⑤強い気持ちを表すようになる
「いや!」「もっと!」など、気持ちをはっきり伝えようとする姿が見られると、言葉に乗せる力も育ってきています。
言葉の爆発期をサポートする関わり方
言葉が育つのを待つだけでなく、親の関わり方でサポートすることもできます。
• 子どもの発信に答える:「ワンワン!」と指差したら「ワンワンだね、かわいいね」と返してあげる
• ゆっくり、短い言葉で話す:長い文章よりも「お水のむ?」「おいしいね」などシンプルに
• 絵本や歌でインプット:繰り返し言葉に触れられる環境を用意する
• 無理に言わせない:「これ何?」と問い詰めるより、自然にことばを聞かせるのが大切
発達を支える+αの工夫
言葉の発達は口だけでなく、体や生活全体とつながっています。
• 体全体の発達を促す
走る・跳ぶ・手先を使うなどの遊びは、脳の発達を刺激し、言葉の土台にもつながります。
• 口の発達を促す
食べ物をしっかり噛む、ストローやコップで飲む、口を使った遊び(シャボン玉・笛)などは、発音の準備運動になります。
• オノマトペを取り入れる
「ワンワン」「ブーブー」「ポカポカ」など、リズムのある擬音語は真似しやすく、言葉の入口にぴったり。
• 発音しやすい音から
子どもは「パ・マ・バ」など唇を使う音から話しやすい傾向があります。自然に繰り返して聞かせてあげましょう。
• 短い言葉から
最初は「おいしい!」「ないない!」など、二音〜三音の短い言葉を繰り返し聞かせると真似しやすいです。
• 幼児語もOK
「ブーブー」「マンマ」など幼児語は、言葉の発達を妨げるわけではなく、発達のステップの一つ。安心して使って大丈夫です。
言葉の発達を促すおすすめの遊び・絵本
①あそび
おままごとや人形遊びで「どうぞ」「ちょうだい」など自然にやり取りの言葉が育ちます。
• 体を使った遊び
「よーいドン!」「タッチ!」など簡単な掛け声を添えて遊ぶと、体とことばを結びつけられます。
• 口を使った遊び
シャボン玉・ストロー遊び・笛などで口の筋肉を鍛えることが、発音の基礎につながります。



息を吹く遊びは、感覚を掴むまでは少し難しいかもしれません。娘は、ボーネルンドのトランペットから始めてみました。
このラッパだと、息を吸っても吹いても音が出るので(しかも違う音が出ます!
大人が隣で聞いていても面白いです^^)
自分で音が出せることが嬉しくて、何度も音を鳴らして遊んでいます。
素材もプラスチック製なので、軽くて持ちやすく、初めての楽器あそびにはピッタリだと思います。
音の種類も低めの優しい音なので、生後1ヶ月だった息子も嫌がる様子は無かったですよ。
• 歌や手遊び
「いないいないばあ」「バスごっこ」などの歌は、繰り返しのリズムと言葉の習得に効果的です。
②絵本
1. 『じゃあじゃあびりびり』(まついのりこ)
擬音語いっぱい!「ワンワン」「ぶーぶー」など音真似がしやすい定番。
2. 『いないいないばあ』(松谷みよ子)
赤ちゃん絵本の王道。繰り返しの「いないいないばあ」が、言葉のやり取りを育みます。
3. 『もこ もこもこ』(谷川俊太郎・元永定正)
不思議な擬音語と絵がリンク。ことばのリズムや響きが自然に身につきます。
4. 『だるまさんシリーズ』(かがくいひろし)
「だ・る・ま・さ・ん・が…」のリズムが楽しく、短い言葉を真似しやすい。
5. 『おつきさまこんばんは』(林明子)
「こんばんは」「にっこり」など、あいさつ言葉のきっかけに。
6. 『くだもの』(平山和子)
リアルで美しい絵と「はい、どうぞ」で、食べ物ややり取りの言葉を学べます。
7. 『がたんごとん がたんごとん』(安西水丸)
繰り返しリズムが心地よく、自然にオノマトペを覚えられる絵本。
8. 『きんぎょがにげた』(五味太郎)
「どこ?」と探す遊びを通して、指差しや言葉のやり取りにつながります。
9. 『ころころころ』(元永定正)
カラフルな玉が「ころころ」転がるシンプルな絵本。音と動きを一緒に楽しめます。
10. 『ねないこ だれだ』(せなけいこ)
「こんなこは ねないこだれだ?」のリズムが楽しく、ことばの抑揚を感じられます。
まとめ
言葉の爆発期は、前兆を知って関わり方を工夫することで、ぐんと伸びやすくなります。
あそびや絵本は、親子で楽しみながら言葉を育てる最高のツール。
焦らず、子どものペースを大切にしながら「ことばの世界」を広げていけるといいですね^^
コメント