こんにちは、ぽの先生です^^幼稚園教諭として、日々子ども達と過ごしています。
家には今ちょうど生後3カ月の息子がいるのですが、生まれた頃と比べ少しずつ活動の幅が広がってきました。
今回は「生後3ヵ月の赤ちゃんにおすすめのモンテッソーリおもちゃ」について、教育現場や発達心理学の視点から詳しくご紹介します。
「赤ちゃんにおもちゃは早いのでは?」と思う方もいますが、実はこの時期の遊びが、その後の発達や学びの基礎を育んでいきます。
生後3ヵ月の赤ちゃんはどんな時期?
生後3ヵ月は、新生児期から乳児期前半へと移行する大切な時期です。体や感覚の発達は日々変化していきます。
- 視覚:白黒などのコントラストや、赤・青・黄色などのはっきりした色に反応する
- 聴覚:音の方向に顔を向ける、声に反応して表情を見せる
- 運動:首がしっかりしてきて、手足をバタバタさせたり、手を口に持っていく
- 感情:笑顔が増え、保護者の声や表情に反応するようになる
この「見る・聞く・動く・感じる」といった体験を、赤ちゃん自身が繰り返すことで脳と体が育っていきます。
モンテッソーリ教育から見るおもちゃの意味
モンテッソーリ教育では「子どもは自ら育つ存在」と考えます。大人が教えるよりも、子どもが自分で環境に働きかける中で学びが生まれるのです。
生後3ヵ月の赤ちゃんにとってのおもちゃは、
- 見る力を鍛える(モビールやコントラスト玩具)
- 握る・触れる体験をする(布・ラトル)
- 偶然から気づきを得る(鏡や触感の違い)
といった役割があります。派手なおもちゃよりも「シンプルで本物に近いもの」がよいとされるのはこのためです。
生後3ヵ月の赤ちゃんの発達と遊びのポイント
生後3ヵ月頃は、赤ちゃんの感覚や運動の発達がぐんと広がる時期です。
- 目で物を追う(追視)が上手になる
- 音のする方向に顔を向ける
- 手足を活発に動かす
- 少しずつ手を伸ばし、触れようとする
この時期は「見る」「聞く」「触れる」といった感覚体験がとても大切。モンテッソーリ教育では、このような敏感期に合った環境やおもちゃを用意することが、のちの学びや集中力の基礎につながると考えられています。
生後3ヵ月におすすめのモンテッソーリおもちゃ
①モビール(吊るすおもちゃ)
・おすすめ:「ムナリ・モビール」「八面体モビール」
・ポイント:白黒や立体感があり、赤ちゃんが目で物を追う力を育てる
・効果:集中してじっと見つめる時間が増え、注意力や観察力の基礎になります
②握りやすいラトル(ガラガラ)
・おすすめ:木製や布製の軽いタイプ
・ポイント:まだしっかり握れなくても、偶然触れる・音が鳴る体験が遊びにつながる
・効果:手を動かす意欲、音の因果関係(動かすと音がする)を自然に学べます
③布・ガーゼのおもちゃ
・おすすめ:やわらかい布、ガーゼハンカチ、布ボール
・ポイント:安全で清潔に保ちやすく、赤ちゃんが自由に動いて触れることができる
・効果:触覚や感覚の違いを楽しみ、安心感にもつながります
④赤ちゃん用の鏡
・おすすめ:アクリル製で割れにくいもの
・ポイント:自分の顔や動きを観察できる
・効果:自己認識や模倣の基礎を育み、社会性の芽生えにもつながります
生後3カ月のおもちゃを選ぶときの注意点
・大人が一緒に見守ること
・無理に遊ばせず、赤ちゃんのペースに合わせること
・安全性(誤飲防止・素材の安心感)を第一に考えること
まだまだ目が離せない時期ですよね。遊ぶ時は必ず大人が傍で見守り、安全性を第一で関わっていきましょう♫
幼稚園教諭の視点から
幼稚園に通う3歳頃になると「手先が器用」「音や言葉をよく聞ける」「集中して遊べる」といった力が見えてきます。これらの基礎は実は、乳児期の感覚体験に大きく支えられています。
たとえば、
- 幼児期に「はさみ」や「塗り絵」に集中できる子 → 赤ちゃん期に「見る」「つかむ」体験が豊かだったケースが多い
- お友だちの声や音楽に敏感な子 → 聴覚を育むおもちゃや関わりがあったケースが多い
つまり、今の小さな体験が、後の園生活や学びの姿勢につながっていくのです。
よくある疑問(Q&A)
Q1.生後3ヵ月でおもちゃは必要?
発達を促す面でも、準備しておくと良いと思います。ただし数は多くなくて大丈夫!モビールや布など、シンプルなおもちゃで十分です。
Q2.モンテッソーリのおもちゃは高価でないとダメ?
大切なのは「安全性」と「素材のシンプルさ」です!木や布など自然素材であれば問題ありません。
モンテッソーリの教具は高価なイメージがありますよね。でも高価な木のおもちゃでなくても、子どもが楽しめるおもちゃはたくさんあります♫
Q3.光や音が出るおもちゃを与えてもいい?
強い光や大きな音は刺激が強すぎることがあります。まずは自然な素材・静かな音のおもちゃから始めましょう。
Q4.興味を示さないときはどうしたら?
無理に遊ばせず、赤ちゃんのペースを尊重してください。発達のスピードには個人差があります。
🧸 おすすめおもちゃ
幼稚園教諭の視点で、「安全性・シンプルさ・発達支援」の観点から選んだおもちゃです。
- ローヤル まわしてクルクルサウンド(¥3,164)
軽く回すと音が鳴るシンプルなおもちゃ。手を動かす→音が鳴る、の因果関係を自然に体験できます。 - ローヤル たのしく知育!やみつきボックス+(¥4,500)
扉・スライドなど仕掛けが多く、手先や好奇心を刺激。長く遊べる知育玩具です。 - Busy Board 木製多機能(¥3,799)
鍵やスイッチ、歯車など指先を使う仕掛けが豊富。乳児から幼児まで遊びを発展させられます。
その他、ボーネルンドやおうちdeモンテシリーズも人気です。安全基準や素材に配慮した商品が多く、安心して選べます。
まとめ
赤ちゃんの時期の「小さな感覚体験」は、後の遊びや学びにつながっています。
幼稚園に入る頃に「じっくり見る」「音を聞き分ける」「手を使う」ことができる子は、遊びや製作活動にも集中しやすい傾向があります。
生後3ヵ月の今だからこそ、モンテッソーリの考え方を取り入れたおもちゃで、安心して感覚を育んでいけるとよいですね♫
また、この頃の赤ちゃんにおすすめのおもちゃは、シンプルで自然素材のもの。モンテッソーリ教育の視点を取り入れることで、赤ちゃん自身が「見たい」「触りたい」と思える環境を整えることができます。
一番伝えたいのは、おもちゃそのものよりも、大人が寄り添い安心した環境を用意することが大切だということ。
赤ちゃんの発達のリズムを尊重しながら、ゆったりと一緒に過ごしてみてくださいね。





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