「もう寝る時間なのに、ぜんぜん布団に入らない…」「やっと横になったのに、まだ遊びたがる…」
毎晩の寝かしつけ、本当におつかれさまです。
大人だって眠いのに、子どもがなかなか寝てくれないとイライラしてしまうこと、ありますよね。
でも大丈夫。実は、絵本の読み聞かせ が寝かしつけの強い味方になるんです!
声のトーンや文章のリズム、絵の雰囲気で、赤ちゃんや幼児は自然に落ち着き、安心して眠る準備ができます。
私自身、幼稚園で長年子どもたちと接してきましたが、寝かしつけに絵本を取り入れることはとても有効です。
落ち着いた内容やリズムのある文章、やさしい色合いの絵本は、子どもが安心して眠りにつけるポイント。
最近は動画やアプリを使った読み聞かせもありますが、やっぱり一番安心できるのはママやパパの声です。
保護者の声で読むことで、子どもの心の成長を促すだけでなく、親子のコミュニケーションの時間にもなります。
「絵本を読んだら眠る」というリズムを自然に作れるのも、大きなメリットですね^^
寝かしつけに絵本が効果的な理由
赤ちゃんや幼児が眠る前に不安になるのは、「これから何が起こるのかわからない」という気持ちがあるからです。
毎日同じ声と同じリズムで絵本を読むと、子どもは
- 「今日はこれから寝る時間だ」と予測できる
- 安心感が生まれる
- 心が落ち着き、自然に眠気がやってくる
という状態になります。
さらに、絵本には次のような効果があります。
- リラックス効果:ゆっくりした文章や低めの声で読むと副交感神経が優位になり、体が自然に休まる
- 安心感:ママやパパの声+抱っこや手をつなぐスキンシップで心が安定
- 習慣化:「絵本=そろそろ寝る時間」という合図を作りやすい
こうした効果があるからこそ、寝る前の読み聞かせは赤ちゃんにとっても保護者にとっても、とても頼もしい習慣になるのです^^
寝かしつけ読み聞かせのコツ7つ
幼稚園でも実践している方法を、家庭で簡単に取り入れられるようにまとめました。
ポイントは、最後まで読むことよりも安心できる空間を作ることです。
1.毎晩同じ時間に読む
- 寝かしつけをルーティン化すると、絵本が「寝る合図」として子どもに認識されやすくなります。
- 幼稚園でも、決まったお昼寝前に読むことで自然と休むモードに切り替わる子が多いです。
2.読み方の工夫
- 声のトーンは低めでゆったりと。抑揚をつけすぎない方が、子どもは安心して眠気を感じます。
- 言葉をゆっくり伸ばしたり、繰り返しのフレーズを強調したりすると、耳からの刺激でさらに眠気を誘いやすくなります。
3.視覚・触覚も活用
- 小さな子どもは色や形に反応します。穏やかな色合いのページを指さして読んだり、ページをめくるときに手で触らせると、五感を使った安心感が生まれます。
- 仕掛け絵本や触れる素材付きの絵本は、入眠前の適度な刺激として楽しめます。
4.親子のスキンシップを意識する
- 抱っこしながら読む、手を添える、あくびや動作を一緒に真似するなど、軽いスキンシップを加えると安心感が高まります。
- 幼稚園でも、スキンシップを伴う読み聞かせは、子どもが落ち着きやすくなることが多いです。
5.環境を整える
- 照明を落とし、テレビや音楽などの刺激を減らして静かな空間を作りましょう。
- 読み聞かせの順番を決めておくと、「絵本→おやすみの声かけ→就寝」という流れを習慣化できます。
6.子どもの反応に合わせて調整する
- 眠くなったらページを短く切る、声をさらにゆったりにするなど、子どもの反応を見ながら調整しましょう。
- 無理に最後まで読もうとせず、子どもが眠そうになったらそのまま寝かせることもポイントです。
7.読み聞かせ後のフォロー
- 絵本の後に軽く背中をトントンしたり、そっと抱きしめると安心して深く眠れます。
- 翌日も同じ絵本を読むことで、「絵本=安心して眠る時間」という認識が定着します。
コツは色々とあるのですが、初めはなかなか上手くいかないこともあるかもしれません。
焦らず、お子さんと一緒に読み聞かせの時間を楽しみながらひとつずつ試してみてくださいね^^
絵本選びのポイント
1.やさしい語り口で安心できる絵本
・短くリズミカルな文章、親しみやすい登場人物
・「おやすみなさい」の繰り返しや、穏やかな終わり方の物語
・赤ちゃんや幼児が安心して眠れる内容が最適
2.絵の色合いが落ち着く絵本
・夜の寝る時間には、明るすぎる色よりもパステルや柔らかい色が向いています
・視覚刺激を抑えつつ、自然に眠りに誘う効果があります
3.眠る準備が楽しくなるしかけ絵本
・簡単なめくり仕掛けや、触れる素材付きの絵本
・「読み終わったら布団に入ろう」という前向きな気持ちを育てられます
幼稚園の先生おすすめ!寝かしつけ絵本10選
- リズミカルな文章で、子どもが声やリズムを楽しみながら自然に眠くなります。
- そらまめくんと仲間たちのやさしいやり取りが安心感を作ります。ページを指さしながら読むと、さらに楽しみながら落ち着けます。
- ユーモラスな内容でテンポよく読むと、子どもの緊張がほぐれ、すんなり眠りに向かえます。
- 布団に入る準備を学べる絵本です。自然と寝るルーティンが身につくので、毎晩の読み聞かせにぴったりです。
⑤『0・1・2さいのすこやかねんねのふわふわえほん』 前橋明
- 触れる仕掛け付きで、五感を使いながら安心感を育むことができます。読んでいる間も楽しく落ち着けます。育むことができる
- 短い言葉とやさしいイラストで、赤ちゃんでも理解しやすく、自然に眠りを誘います。
- 「ねむねむ」の言葉遊びとゆったりした語りで、穏やかに眠気を引き出せます。
- 美しい夜空とお月さまのイラストで、見ているだけでも安心感が生まれます。
- くまちゃんが眠るまでの穏やかなストーリーです。読みながらあくびや抱っこを真似すると、さらに眠りやすくなります。
⑩『おやすみなさい おつきさま』 マーガレット・ワイズ・ブラウン
- 繰り返しの文章と静かな展開で、毎晩の布団に入る習慣づくりに最適です。
寝かしつけの絵本は、子どもに安心感をあたえてくれるだけでなく、親子のふれあいや言葉のやりとりの時間にもなります。
幼稚園現場での経験からも、落ち着いた語り口や色合い、簡単な仕掛けのある絵本は、自然と子どもが眠くなるお手伝いをしてくれると感じています^^
毎晩少しずつ読み聞かせをしていくことで、子どもも「そろそろ寝る時間だな」と感じられるようになり、親子でほっと落ち着ける時間に変わっていきます。
ちょっとした工夫とお気に入りの絵本で、寝かしつけの時間を親子にとってやさしく楽しいひとときにしてみてくださいね。


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